しらなかった… 正式名称「トヨタ86」なんですってね… ダサい。
この業界にいると、FT86が完全通称になってるし、そのほうがしっくりきます。スバルはBRZですからかっちょいいですね。
総じてすごくいいクルマです。日本のドレスアップ業界、チューニング業界の壁をよい意味で破壊してくれているクルマの一つです。
車高調業界の雄、RSRさんはフォーミュラDでアジアでこのモンスターFT86で戦っておられます。ドリフト姿も良く似合う!
http://www.wreckedmagazine.com/blog/category/formula-d-asia/page/4/
と思いきや、ドリフトだけでなく、サーキットでも活躍しており、ワンメイクレースをはじめ、さまざまなサーキットでその姿をみかけますが、当社としてはやはり車高調を現在共同開発中の、RASTY社の筑波タイムアタック号ははずせません。これこそ機能美!実車を目の前にすると大迫力なのに美しいです。
RASTYを率いる有田社長には、当社のベストセラー商品の一つ、FT86用のリアロアアーム、ストロークアップ仕様の開発にご協力いただきました。この穴二つあいているのが肝で、当社が一番先に対応いたしました。(台湾のAMPAにいったらまるっきりフルコピー品がでていたので(泣))
良く売れています。強度検査結果も添付してある、MADE IN JAPAN(奈良県)。
それでしかも、3モデル中、2モデルが税別定価¥38,000-(泣)
http://silkroad-jp.com/portfolio-2/footwork/foot_arm
もちろん、車検時の構造変更対応の書類も有償で発行可能です。
日本のアフターパーツ業界は、ある意味窮屈に感じるときがあります。
「クルマはFR以外はダメだ」「オートマなんてありえない」「あんなのスポーツカーじゃねえ、スポーティーカーだ」「〇〇〇の部品以外はダメだね」「やっぱりターボだろ」
などなど、なんというんでしょう、窮屈な学生時代の校則のように、「こうあるべき!」という改造やドレスアップに対して押し付けが多いように感じます。雑誌などに掲載されいているパーツとブランドを身にまとっていないと、「なんかイケテナイ」と思う風潮が強いように思います。
いいじゃないか、自由で、と思う私も、昔、D32Aエクリプスを購入したときは、猛バッシングにあいました。「FFじゃねえか」「マイナー車じゃん、部品ねえぞ」。
いや、私別にレースする気もないし、レーサーになれる歳でもないんですョ。後ろ姿がかっこいいから衝動買いなんです。自分が好きで乗ってるんですよ。と思ったものです。
そんなワタシですから、同じS47年式、したの名前が同じ、ガンダムオタクであることも同じ水島さんが率いる
BALANCE AUTOPARTS WHEREHOUSE
の大ファンです。カッコいいんです、クルマが。いちいちどんなパーツがついているとか、何馬力だとか、そんなことはどうでもイイ、と思わせる説得力があるカッコいい車を作るショップさんです。
なんだろう、いらないものがついてない。ゴテゴテしてないのに、ただただかっこいい。他人のクルマですが、5時間ぐらい眺めていられます。あっッ、これ、ガンプラだョ。そうなんだ、同じだ!と思うのです。ドレスアップでも、意味無く、派手にしている部分が無く、実は機能を優先しているんですね。しっかりと走ることも想定して作ってあるんです。
ガンダムも架空のロボットながら、意味無く装着されているものが無いんです。ちゃんとそれぞれ、熱を排気するダクトであったり、脱出するコクピットを保護していたり、無意味な部分が無いから、かっこいいんです。
トランクに配置されているエアサスのタンク類までひたすらカッコいい。メカニカルです。
イベント用の移動スクーターらしきものも発見。こんなものまでオシャレ。というか、置いてあるものから何から何まで、全部オシャレ。
公表されていますが、水島さんは永きにわたって闘病をしながらショップを率いておられます。そのエネルギーは正直異常です。パワフルです。元気玉レベルを超えています。オラが元気をもらっているくらいです。
そして水島さんの活動を裏方で支えているのは超クールな必殺仕事人、Mr.Yです。詳細は明かしませんが、この業界ではとんでもない経歴の持ち主。
この日、連続2日間徹夜しているという恐ろしい情報を入手していたので、恐る恐る近づくと、普通になんとも無い顔をしながら、撮影の準備をされていました。どうやらゴルフ5のデモカーを完成させて、今後、メインターゲットの車としていくのだとか。めちゃくちゃカッコいいゴルフ5ですが、ドレスアップだと思って煽らないほうがよいです。一瞬で目の前から消え去る可能性があります…
Mr.Yの氷のような突き刺さる視線をこれ以上浴びると死にそうなので、とっとと撤退です…
このようにFT86はドレスアップ、ドリフト、サーキットと、いろんな顔を持った車です。
しかも面白いことに、スバルが作って、それをトヨタ販売しているため、この業界のメーカーさんでもスバル専門店がBRZも対応しながらFT86を対応できますし、その逆もありますし、他の専門店さんも自分たちの専門店という看板を超えて手を出しやすい車になっているようです。
とても良い流れを作ってくれているクルマです。
さて、最後にもう一軒、FT86のお店を紹介させていただきます。
EEEカスタム(イーカスタム)さんです。
http://www.eeecustom.co.jp/86/ex%20pa-tu.htm
社長の鶴和さんは驚くほど多才です。
バイク乗りで色んな大会で優勝 / 510でクラシックレース参戦優勝 / 健康のためにはじめた自転車できづけば色んな大会で優勝 / 釣り大会優勝 / ゴルフ プロレベル / キックボクシングの元コーチ / 地元の色んな会議所活動に参加で役員を歴任
で、書き出せばきりがありません。異常なまでの凝り性で、一つ何かを始めると、その分野でトップクラスになるまでとことん時間とお金をかけ、トップになると辞めてしまい他のことをはじめてしまうのです。だいたい3年周期で趣味が変わります。
本業はクルマの車検整備そして板金ですが、工場もガンダムが整備できるくらいデカイ工場を数年前に購入しました。一代で立ち上げたのですからびっくりデス。
EEEカスタムは、その本業の合間にはじめられました。最初はサニトラでした。当社もいくつかの部品の開発や納入は協力させていただき、今も良く売れる商品が多いです。
そしてFT86が発売されるや否や、すぐにクルマを購入し、あっという間にたくさんの商品を開発してしまいました。その中でも良く売れているのが、エキマニ。特に驚きの発想だったのは、ステンマニしか存在しない現在において、鉄のエキマニをFT86用で販売開始したことです。これにはびっくりでした。定価はなんと¥39,800!当初の予想を裏切り、かなり売れているようです。
最近は、フランスへの出荷も増えているそうです…
当然ステンもあります。良く見るとFT86では珍しい4-1タイプです。スペースの少ない水平対向エンジンでは、4-2-1が作りやすいので、珍しいです。
チタンもあるそうです… というか、全部でいったい何種類あるのか聞くと、材質とレイアウト違いで10種類あるそうです… 一つのクルマに10種類のエキマニ… やはりこのヒト、CRAZYです。
こんなヒトも魅了されたというFT86、本当にたくさんの楽しみ方を多くのヒトに提供してくれている車です。トヨタさん、儲かっているんだから、もう少し安くて、楽しめるクルマ、利益度外視で販売してくれたらこの業界、もっと活気付くのですが…